□母性<絶対性
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一日の仕事を終えた太陽が沈んでいく。

風が気持ちいい。

狂気って何か怖いものから逃げたくて正気になりたくないからそうなるみたいだ。

正気の時よりも狂気になった方が深く考えなくてもいい。 


「ねぇ、ラグナロク」

「あぁ?」


出てきて、僕の頭をぐしゃりと掴む。

それが妙に優しい感じで掴まれた。


「あのさ、僕とラグナロクだけの世界ってどうやったら出来るんだろ。」

「はぁ?」

「僕たちだけがこの世界にいるんだ。命令も規律もなんにもないんだよ。」

「………」

「二人だけの世界だ。」


それには、一体何人の魂を食べなきゃならないんだろう。

ラグナロクっていっぱい食べるからどんどん食べれるかな?









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