□殴る蹴る=愛情表現
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「ねぇ、マカはソウルに………その………あの………殴られたりする?」

「えっ?どうしたの?」

「うじゅ………。気になって。」

「ないなぁ。あっ、喧嘩する時もソウルは手を上げたりしないよ。」

「そ………そう。」


昨日のは喧嘩でもなかったし。

ソウルは男だから女に手を上げない、とか言ってたし。


「なんで気になったの?」

「ラグナロクに殴られたんだ。」

「いつもの事じゃない?」

「だけど………なんか違う感じがしたんだ。」

「どんな?」

「僕が悪い事した気がするんだ。」


考えたって何も出てこなかった。

昨日は、勉強が解んなかったから、ノートに落書きしてた、お昼ご飯に入ってたニンジンが嫌いだったからそっと窓から捨てた。

ラグナロクが怒るような事何もしてないはずだ。

何もしてないはずなんだ。

そう、『はず』なんだ。









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