□一方的な独占欲の行く先は?
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「ふざけんじゃねェ。ボケェェェ!!」


オレは飛び出していた。

何か焦っていたのかもしれない。

オレのクロナがこんなチンチクリンな女に盗られると思った。

絶対にないのに。

あるはずないと思ってんのに、なんでか言い切れない。

とにかく目の前にいた女の顔面を掴む。

もちろん、おもいっきり。


「んぐっ」

「テメェー!!」

「クロナと友達になるだと!!馬鹿なコト言ってんじゃねぇぞ!!ふざけんなよ!!」

「あう……やめてよ……」

「こんな奴と友達になって楽しいか!?何やっても盛り上がんねぇーぞ!!オイ!!」

「んん……」

「離れろ……」

「わかった!!イジメる気だろ!!大正解!!ストレス解消に蹴っ飛ばすには丁度いいもんな!!大図星だろ!!」


もちろん答えない。

武器が殴ってくるのがムカつくがこの際どうでもいい。

今、大事なのは女をどうするかだ。


「はぁ!?許さねぇぞ!!クロナをどつくのはオレだぁ!!テメェには譲らねぇ!!」


譲りたくもない。

力を込めた瞬間。










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