□歪んだ親子関係
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「・・・」

「・・・」

「・・・」

「・・・」

「・・・何、見てるの?気分が悪いわ。」

「す・・・すみません」


さっとそらさせれた瞳。

それでもちらりとこちらを伺ってくるような目。

イライラする。

どうしてこの子はこんなにも使えないのだろう。

ため息がでる。


「クロナ」

「はい、メデューサ様」

「この部屋から出て行ってちょうだい。」

「・・・え」

「あなたがいるとイライラするの。早く出て行って」

「はい。」


バタンッと扉は閉じられた。

これでしばらくはイライラしないですむ。

また、ため息。

どうして、あの子が私の子供なのだろう。

イライラする。

何やっても平均以下。

言うとおりに動かない役に立たない人形。

いつまでも抱えているのは合理的じゃない。

そう、いつまでも傍に置いておく必要なんて、全くない。

どうして、私は手放せないでいるのだろう。

「・・・わからないわ。」


考えるのも億劫だ。

私は目を閉じた。








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