□それが『好き』って事でしょ?
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体を抱きしめる。

そうすると、必然とラグナロクも抱きしめることが出きる。

僕らは二つで一つ。

僕が死んだら彼も死ぬ。

だから、彼は僕を死なさないようにしないといけない。

だって、彼はまだ生きたいって言ってたし。

僕にはどうでもいい。

メデューサ様に必要とされなくなっても、マカのこと忘れても。

ラグナロクだけがいれば、いい。

それだけで、いい。

鬼神に興味がないけど、そうすることで二人で居れるなら、なんだってやる。

左の胸に手を当てて、鼓動を聞く。


「・・・ね」


返事はない。

分かっている。

彼はあんまり、答えてくれない。

気まぐれ。

それでも傍に居てくれる。


「一緒にさ。」


大好きだよ。

本当に。

だって、僕の世界はラグナロクの世界なんだもん。

これって凄い事じゃない?


「死のうよ。もう。いいじゃん」

「・・・何がだ?」

「もう。疲れた。」

「何に?」





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