□叫び声には蓋をして
1ページ/1ページ



外は凄い風。

透き間風がビューって凄い音させながら入ってくる。

騒音となんら変わりない透き間風との接し方がわからないよ。


「アァアァァァ」

「ギャアァァァ」

「ヒィイィィィ」


透き間風がいつの間にか悲鳴に変わる。

幻聴なのはわかってる。

でも。

やめて、聞きたくないんだよ。


「嫌だ………接したくないんだ………。」


今まで殺して来た人たちの声みたいだ。

接したくない。

ヘヤノスミスで小さくなって耳を塞ぐ。



叫び声には蓋をして
接したくないものはなくなればいいよ。






end


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ