歪
□愛されてました。
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「何言ってるのさ。魂の波長を合わせなきゃならないんだから、当たり前でしょ!」
「コイツのオシメも変えろってか?」
「うん」
「うん。じゃねぇーだろ!お前ら、親だったらやれよ!」
「「だって、やってもらって記憶も親もいないんだも〜ん。」」
「ぶりっ子すんな!気持ち悪ぃ!」
メデューサ様とお父さんが目をうるうるさせてる。
可愛くはないけど、メデューサ様もこんな事するんだと不思議な気持ちになった。
とにかく、と再び僕はお父さんの腕の中に戻る。
髪の色がよく見ると僕と同じ色だった。
「この子は僕の実験に必要な子だからね。大事にしてよ。」
「実の子を実験の材料にする奴が”大事にして”はないだろ。」
「そう?僕はどんな作品(こども)も愛情を持って接してるよ?」
「お気に入りの玩具が好きな子供みたいな感覚だろ。」
「違うよ。神様が人間を創造してソレを平等に愛する博愛主義みたいなもんだよ。」
「質悪いわ。」
アハハハと笑いながらよしよしと僕の背中を撫でる。
愛なんて知らなかった。
僕は親に愛されていないと思っていた。
これが愛されてえいるのかって言うとよくわからない。
でも、こうやって僕を抱きしめてくれてて、撫でてくれてて笑いかけてくれてる事が嬉しい。
思わずニコッとしてみた。
「………あ」
「どうしたの?」
「見て見て!笑ったよ!」
「え?」
「ほら、笑い方がキミそっくりだよ!」
お父さんがメデューサ様と僕を一緒に抱きしめながら嬉しそうに笑う。
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