□狂ってるなんて言わせない
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後ろから思いっきり背中を叩かれて息が詰まった。

涙目になりつつ、振り返るといたのは同じクラスの女子。

クラスの実技の時だけの臨時パートナーのマレーだった。


「おはよう、スピリット」

「相変わらず、力強すぎなんだよ。」

「大丈夫だった?」

「まぁ、うん。」


薄いクリーム色の髪をポニーテールにいる。

見た目はまあまあの美人なんだが、言語・行動と共に男よりも男前だ。

クラスに親衛隊なるものもあるらしい。

職人としてもトップクラスだ(まぁ、シュタインには負けてるけどな!)。


「ところでさ、スピリット」

「なんだよ。」


ニヤリとマレーは笑って小声で聞いてきた。


「ロレッタに振られたってのは本当なの?」

「んな!!」

「図星?どうせ、ノエルとの二股がバレたんじゃないの?」

「な………なんでそんな事!!!」

「ふふふ。なんででしょうね。」


この女!!!

ふっと一つの可能性が出て来た。

俺とノエルちゃんとの関係を知っているのは俺とコイツとシュタインだけだ。


「もしかして………」

「どーでしょ!!」

「てめぇ!!!」







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