ブック 2

□メルの異変
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赤目が銀の命令を受けて牙城に着き、メルと二匹だけになったとき…

赤「ん…はっ!…ここは…?」

気を失っていた赤目の前には食べ物が…

赤「こんなところにいる場合ではない!」

赤目は立ち上がり、フラフラと歩き出す

そこにメルが水を汲み、やって来る

メ「ダメです、今はじっくり休んでください」

赤「行かせてくれ坊や…オレは行かねばならんのだ!」

メ「でも…誰かが楽園を守らないと!ボクだって辛いっすよ!!」

赤「放せ…放してくれ―っ!」

メ「……」

赤「分かったよ坊や、ゆっくり休ましてもらうとしよう…」

メ「それじゃあここで休んでて下さい、また、水を汲んで来ますから…」

赤「ああ…」

メ「いいですか!立ち歩いてはダメですよ!」

赤「ああ…分かってる」

メルが牙城の外に走っていく…

赤「坊や…すまんな」

赤目が立ち上がり牙城を出ると…

メ「やっぱり…行こうとしてましたね」

メルは赤目を中に戻そうと引っ張る

赤「頼む!坊や行かせてくれ!」

メ「ダメっすよ!」

赤目が暴れる為、メルを押し倒す形になってしまう

赤「あっ!すまん坊や」

赤目は急ぎメルから離れる
メ「あっ…いえ…」

赤「ん?どうしたんだい坊や?」

メルは赤目を見つめていた
メ「赤目さん…なにか心臓が…苦しい」

赤目が近づく…

赤「坊や…凄く身体が熱いぞ」

メ「赤目さんを見てると身体が…」

メルは赤目を押し倒す…

赤「坊や?…んっ!?」

メルは赤目の口に自分の口を重ねる

メ「赤目さん…僕…僕…」
赤「坊や…」

メルは赤目の身体を舐め始める

メ「赤目…さん」

赤「ん?なんだい坊や」

メ「僕の…その」

メルが恥ずかしがって言えないでいると…

メ「赤目さん!?」

赤目がメルを押し倒し雄を見つめる

赤「坊やのピンク色で綺麗だよ」

メ「赤目…さ…ん」

赤目はメルの雄を舐める

ピチャ…ペロッ…

メ「赤目さん…そんな風にされると…おしっこ出ちゃう」

赤「いいよ坊や、我慢してないで出しな」

メ「あっ、ああっ〜、もうダメぇ〜!おしっこ出ちゃう〜!」

ビュック…ドクドク…

赤「んっ…んっ…ゴクッ!」

メ「はぁ…はぁ…赤目さん、僕のおしっこ飲んじゃったの」

赤「おしっこなんかじゃないよ…大きくなったら坊やもわかるよ…」

メ「赤目さん…その…」

赤「なんだい坊や?」

メ「すみません…あんなことして…」

赤「いいんだよ坊や、別に気にしてないから」

メ「でも…」

赤「そんなことより、喉が渇いたな…」

メ「あっ!すぐに水を持って来ます」

メルは外に出ようとするが立ち止まり、赤目を見る

メ「赤目さん、外に出ちゃダメですよ!」

赤「ああ…もう出ないよ…」

メ「本当ですか?」

赤「ああ…本当だ」

メルが水を持って戻ってくる

赤「早かったな坊や」

メ「あっ、ハイ」
(良かった、ちゃんと居てくれた…)

赤「坊や…」

メ「なんですか?赤目さん」

赤「いつまでも坊やだと呼びにくいのだが…」

メ「あっ!メルです」

赤「メル…か、良い名前だな」

メ「赤目さんにそう言ってもらえると嬉しいです」

その晩…

寝ているメルの横に座っている赤目…

赤「メル…俺はこんな事をしていていいのか?銀やジョンは俺の帰りを待っているのに…」

メ「ムニャ…赤目さん…」
赤「メル…銀、ジョン死なないでくれよ!俺はメルと二匹で…牙城で…楽園でお前達の帰りをずっと待っているからな…」

赤目は一匹、だれにもきこえないが、決心として呟いていた…

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