□Crying Freeman
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「もしもし?真司郎。あのさ………別れよ?」


真「…何言ってんねん」


「…好きな人できたの。ごめん。じゃぁね…」

真「ちょっ!…プーップーップーッ」




電話を置き、
俺は2人で大切に作ってきた
アルバムを手にとり
一枚一枚写真を見ながら
ため息をつく。


真「はぁ……」

思い出のRepeatにもあきた
ため息も痛みのせいじゃない











「真司郎ー!カレーでいい?」


今は俺の隣に違う人がいる。


「作ってくれん?」

「うん☆真司郎んち結構野菜あるし」

「食べたいわ!カレー!」

「じゃ、今作るね☆」



ただ…。その後ろ姿が
なんとなく似ていて…。


出会いとかないわけじゃないんだ
ただなぜかつい比べてしまう




思わず抱きしめた。
君を重ねながら。



「真司郎?どしたの?」

「………ベッド。行こ?」

「今作ってんのにぃ〜。ま…ぃぃょ////」




君を越えるような
誰かがいる。そう信じて
さまようけれど
どんなぬくもりでもこの胸の痛み止めのアスピリンにしか
なれやしないんだ……









「ぁっ…///真司郎ぉっ////」

「っ…いくでっ…」





やっぱり忘れられないんだ……。

君以上なんてありえない




翌日





「あれっ?……真司郎?」


「え……?」



そこには紛れもなく
ずっと会いたかった君がいた。




「真司郎なにしてんの?街で会うなんて偶然だね笑」

「……おん」


「……電話さ。一方的に切っちゃってごめんね……」


「好きな人できたんやっけ…。よかったなぁ!」

「……………」

「幸せんなれな。じゃぁな」


自由な心が泣いてる
でも僕が招いた答えさ



「待って!!」


「?」


「あたし…その人と付き合ったの。」

「……だからなんやねん……」


「そりゃ好きだったから嬉しかった!だけどね。やっぱりダメだった。真司郎と重ねて見ちゃうの。」


「へ……?」


「好きなの!!」





「………俺もや」



幸せを掴んだ瞬間に
どんな過去も意味があることに
人は気づくから






CryingFreeman
 

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