、
□Crying Freeman
1ページ/1ページ
「もしもし?真司郎。あのさ………別れよ?」
真「…何言ってんねん」
「…好きな人できたの。ごめん。じゃぁね…」
真「ちょっ!…プーップーップーッ」
電話を置き、
俺は2人で大切に作ってきた
アルバムを手にとり
一枚一枚写真を見ながら
ため息をつく。
真「はぁ……」
思い出のRepeatにもあきた
ため息も痛みのせいじゃない
「真司郎ー!カレーでいい?」
今は俺の隣に違う人がいる。
「作ってくれん?」
「うん☆真司郎んち結構野菜あるし」
「食べたいわ!カレー!」
「じゃ、今作るね☆」
ただ…。その後ろ姿が
なんとなく似ていて…。
出会いとかないわけじゃないんだ
ただなぜかつい比べてしまう
思わず抱きしめた。
君を重ねながら。
「真司郎?どしたの?」
「………ベッド。行こ?」
「今作ってんのにぃ〜。ま…ぃぃょ////」
君を越えるような
誰かがいる。そう信じて
さまようけれど
どんなぬくもりでもこの胸の痛み止めのアスピリンにしか
なれやしないんだ……
「ぁっ…///真司郎ぉっ////」
「っ…いくでっ…」
やっぱり忘れられないんだ……。
君以上なんてありえない
翌日
「あれっ?……真司郎?」
「え……?」
そこには紛れもなく
ずっと会いたかった君がいた。
「真司郎なにしてんの?街で会うなんて偶然だね笑」
「……おん」
「……電話さ。一方的に切っちゃってごめんね……」
「好きな人できたんやっけ…。よかったなぁ!」
「……………」
「幸せんなれな。じゃぁな」
自由な心が泣いてる
でも僕が招いた答えさ
「待って!!」
「?」
「あたし…その人と付き合ったの。」
「……だからなんやねん……」
「そりゃ好きだったから嬉しかった!だけどね。やっぱりダメだった。真司郎と重ねて見ちゃうの。」
「へ……?」
「好きなの!!」
「………俺もや」
幸せを掴んだ瞬間に
どんな過去も意味があることに
人は気づくから
CryingFreeman