旅は道ずれ世は情け

□3話
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「うわぁん僕のチコリータぁあ!!」

「ヒビキ、泣くなよ。男だろ?」

「ゴールドは良いじゃんか馬鹿じゃないの!ワニノコいるし!」

「わにわにわーっ!」

「あ、おいワニノコ何処行くんだよ!」

「うわぁんゴールドが無視ったー!コトネーっ!」

「うーん、どうしよマリル。水鉄砲がいいかなぁ。」

「きゅう!」

「あの、そろそろ本題入って良いかい?というか離してコトネちゃんっ!」


広間に行くと、そこはカオスな状況でした。

大泣きする帽子を被った男の子と活発そうな男の子。
あと一人の女の子がマリルを抱締めてウツギ博士の首元をがっしりと掴んでいる。おいおい水鉄砲って博士にか。
今にもマリルの餌食になりそうな彼と目が合ってしまい、苦い顔を送ると足元でコリンクが一鳴きしたのが聞こえた。

瞬間嫌な予感がしたけれど、博士の光り輝く様な視線から逃れる事なんてできやしない。
まるで救世主が光臨したとでも言い出しそうな博士は、これまた爆弾発言をして下さった。


「ほ、ほら!さっき言ってた紫庵ちゃんが来たよ!コリンク連れてるっ!」

「「「え?」」」

「げっ。」


三人の問題児が一気に此方に視線を向けて、目を輝かせた気がした。
ちょ、この三人の面倒見ろって!?嘘でしょっ!




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