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□もしも…
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ずっとずっと待っていた

この時を、俺は


「殺してやる…。お前のスピリアも…身体も…この世界から!!」
あとかたもなく消し去ってやる!

激昂したシングのソーマがインカローズの体を貫いた



シングがコハクに最後のスピルーンを渡す
いささか、口調が変化したと計測した。だが、今はそれよりもリチア様だ

器…否、コハクの中にリチア様が復活なされた

これで、我が主の目的が果たされる

その時だった
「どうして…、どうしてあなたがシングの中にいるの!クリード=グラファイト!」

聞き捨てならない名前がコハクの口から飛び出したのは

「えっ…」
「嘘…よね…、お願いシング」
嘘と言って…

コハクの懇願は耳に入らず、ただ聞かねばならないことを聞く
「コハク…、なぜクリード=グラファイトのことを知っている…」
「リチアに聞いたもの!クリードは…リチアを狙う緋色の髪の魔王だって!」

場が静まりかえる

異様な雰囲気を感じているのだろう
誰一人、声を出す者が…、いや一人だけ、いた

「おとぎ話がどうしたの?」
話題の元凶、シング=メテオライトだけだった
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