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□ミッション・インポッシブル!?
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アッシュフォード学園オーナーの孫娘であり、高等部生徒会長でもある、ミレイ・アッシュフォードは生徒会メンバーに意気揚々と宣言するのだ。
やっかいな『ミッション』の遂行を

「みんな揃ってるー?」

さっと部屋の中を見回して、それから明るい金髪をすいっと掻き上げた。

「やっとこの時期がやってきたわよー」

生徒会メンバーは嫌そうな顔をするが、ミレイはそれを軽く流した

「アッシュフォード学園生徒会主催クリスマスパーティーを開催します!」

ミレイは高らかに宣言した。

「会長ー、その準備は?」

リヴァルが質問する。

「大丈夫、もう準備してあるから」

「早っ!」

と、誰かが言った。

「そんでもって、男子諸君、これ引いて」

ミレイは3枚の紙切れを握って差し出した。

「何すか、それ?」

「くじよ。3人とも引いてちょうだい」

「じゃあ、せーの」

スザク、リヴァルのかみ切れの下の部分が、赤く色づけされていた。

「はーい、リヴァルとスザク君、トナカイの衣装着ることに決定」

「なっ!」

「ええ!」

2人はびっくりしたように言った。
ルルーシュは良しっと思った。

「じゃあ、ルルーシュにはこの衣装を着てもらうから」

ミレイに差し出されたのは、サンタ服だが、膝までのワンピースと赤いブーツを差し出された。

「なっ!会長、俺にこれを着ろと!?」

ルルーシュはさっき良しと思ったことを後悔した。

「拒否権はないから、さっさと着替えてくる」

ミレイはルルーシュの背中を押した。

「お兄様、楽しみにしていますよ」

「う…ナナリーまで」

ルルーシュは渋々着替えに行った。



ー数十分後ー

「きゃー、ルル可愛い!」

「ルルーシュ、似合うじゃん」

「お兄様、とってもお似合いですよ」

あちこちから声が飛び交う。

「なんで、俺がこんな格好をしなくちゃならないんだっ!」

ルルーシュはむっとしたように眉根を寄せる。

「ルルーシュがはずれを引いたのが悪いんでしょ」
ミレイはふふん、といったように言った。

「こんなもの今すぐ脱いでやるっ!!」

ルルーシュが服を脱ごうと、生徒会室を出ようとしたとき、つん、と服の裾を掴まれた。

「ナ、ナナリー」

服の裾を掴んでいたのは、ナナリーだった。

「お兄様、その服このパーティーが終わるまで、絶対に何があっても、脱がないで下さいね」

ナナリーは満面の笑みで言った。

(…おい、ナナリー目が笑ってないぞ。)

しかし、ルルーシュはそのことは口に出さず…

「う…ナナリーの頼みなら」

とルルーシュは仕方なく返事をした。

「よし、じゃあルルーシュの承諾ももらったことだし、始めましょうか」

ミレイはみんなに視線をおくった。

「OK」

「良いですよ」

「じゃ、いくわよ」


せーの!!


メリークリスマース!!



生徒会室にクラッカーの音が響き渡った。










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