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□攻略王、ルルーシュ!!
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「…な、なっ……」
「おう、スザク。どうした?そんなに震えて…?」
「なんてこった!!!」
「は?」
「ジノ!!!僕は君にルルーシュがお酒を飲まないように見張ってくれって頼んだよね!!?」
「あー、うん。大変な事になるんだっけ?」
「飲んでるじゃないか!!!」
「え゙」
ジノがスザクの指差す先を見ると確かにルルーシュは赤紫色の果実酒を飲んでいた。
そしてその隣には、何やらニヤニヤと不敵な笑みでルルーシュに酒を進める生徒会長ミレイ。
「NO!!!」
そう叫んでスザクは二人のもとへ荒々しく歩んでいく。
「ミレイさん!!!あなたはルルーシュにお酒を飲ませるなという僕の忠告を聞いてなかったんですか!?5回は言いましたよ!!?」
「あら、スザク〜。いいじゃない。ルルーシュだってお酒で忘れたいような辛い事があるんだろうしさ〜。なんか最近難しそうな顔ばっかりしてるのよ、この子。」
「ゔっ…」
(うわー。たくさん心当たりがあるなー。多分…いや、絶対僕のせいだよね…。うん。)
「で、でもっ!!お酒を飲むとルルー…」
「フハハハハハハハ!!」
「「「「「「え゙」」」」」」
突然のルルーシュの高笑いに、スザク、ジノ、ミレイは勿論、遠巻きに様子を見ていたアーニャ、リヴァル、シャーリーまでもが一気に固まってしまった。
「え、ちょ…るるるるる!?」
「なんだ、スザク?『る』が3つ余計だぞっ♪」
「…くっ!!ルルーシュゥっ!!」
頬を微かに染めながら、少し高めな声でそう言うルルーシュにスザクは無様にも一瞬でオチてしまった。(ぇ)
「ふっ、スザク、くすぐったいぞ。そんなに抱き締めるなよ」
「う〜、ルルーシュ〜。なんで君はそんなに可愛いんだー!!!」
え…。
何このバカップル?
「おい!!スザク!!!ズルいぞ、俺も先輩に抱き付きたい!!」
え、ちょ…。
ジノさん!!?
「スザク、ジノ、私も混ざる。」
あ、アーニャさんまで!!?
「ちょっと、みんなぁ〜。私も混ぜてよー!!私もルルーシュ弄りたい〜。」
「え!?会長っ?私も混ぜて下さいよ!!ルルは渡しません〜!!」
え、会長にシャーリーも!?
…あと俺だけ?
てゆうか、会長ぉ…。
「リヴァルは…来ないのか?寂しいな…。」
うわぁん!?
そんな潤んだ目と甘い声で言わないで下さいィィィィィ!!
「っ今行くぜ!!ルルーシュゥ!!!」
そして俺は、今行くよ僕は流れ星なノリでルルーシュのもとへと走っていった。
その後ルルーシュが酔った勢いで「フハハハハ!!皆大好きだぞ!ナナリーの次になっ!!」と言ってしまいスザクに色んな意味で拘束されるのは、また別の話になる……。(えぇ!?)
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