通常
□時代を越えて伝わる想い
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「近々ここにお手伝いさんがくるから」
日々の仕事の中で、突然閻魔がそんなことを言い出した。
…閻魔が突拍子もないことを言い出すのは今に始まったことじゃないが、こちらは意味が分からない。
同じく顔を顰めている鬼男の様子からして、彼も閻魔の意図を掴めないでいるのだろう。
「……お手伝い?」
「そ。最近面白い人物を見付けてさぁ。ここで働いてみないかって誘ってみた」
そしたら簡単にオーケーが出てね、と閻魔は楽しそうに続けた。
……仮にもここは死者の魂を裁く場所だろう?
そんな簡単でいいのか?…そういえば私のときも結構軽かったなと思い出し、そのことについては言及しないことにする。
「あ、ちなみにその人生きてる人間だから」
「「はぁ!!??」」
つい鬼男と揃って聞き返したのは、仕方の無いことだと思う。