Steward*

□unbosom
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「ロックオン、そこに跪け」
「…………」

突然少女が言い放った一言は執事の動きを止めるのに十分だった。
あまりの物言いに面喰らったロックオンは言葉も出ない。

「どうした、聞こえなかったのか?」
「お嬢様は何プレイがお好みで?」
「なっ!?何をバカな!!」

我を取り戻した執事が妖しい笑みを貼り付け少女に迫ると毅然としていた少女が慌て出した。

「おや、そういうつもりで仰られたわけではないのですか?」
「当たり前だ!!」

飄々と話すロックオンにティエリアの端整な顔が歪む。

「私はまた新たな自分発見の為かと…」
「そんなわけあるか!!」
「残念」

言葉通り落胆の色を見せるロックオン。
少女はそんな執事に深い溜め息を吐いた。

「いいからさっさと屈め。それとも私の命令が聞けないとでも?」
「滅相もない。仰せのままに…」

極上の笑みを見せると腰を折って一礼する。

「そのままじっとしていろ」

ティエリアは念を押すと屈んでいるロックオンの右目にそっと触れた。
されるがままのロックオンは上目にティエリアを見つめ、二人の視線が絡み合う。

「気になりますか?」
「………」

ロックオンの右目は精巧に出来た義眼だった。
瞼の上をティエリアの細くしなやかな指が滑る。

「私が……っ」

ゆっくりと立ち上がったロックオンはティエリアの唇に人差し指を当て、これ以上先を続けることを許さなかった。
立ち上がったロックオンを見上げるティエリアの双眸は心なしか揺れている。

「お嬢様が気に病む必要はありません」
「でも…」

ロックオンが右目を負傷した理由はティエリアにあった。
しかしそれは主人を護ろうとした結果。
ティエリアを咎める者は誰一人いなかった。

「私が未熟なばかりにお嬢様の心を煩わせてしまいましたね」
「私の事はいい」
「いいえ、よくありません。お嬢様の心に傷を追わせた、なんてヴェーダ様に知れたら私はクビです」
「!?そんな事この私が許さない!!」
「でしたらこの事はもうお忘れ下さい」

納得していない様子のティエリアの頬にそっと手を添え瞼にキスを落とす。
ゆっくりと開かれた紅はロックオンだけを映していた。

「貴女を護る事こそが私の使命です」






********

何だろう、これ…(--;)
まだまだ本調子じゃない様子;
気晴らしに執事パロを書いてみたもののあまり上手くいかず…。
しかもロックオンが何故傷を負ったのか、根本的な事が抜けている…!!( ̄ロ ̄;






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