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□待つこと
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「落ち着かないかい?」


声に振り返ると、そこには浮竹さんがいた。


「あ…っと、お邪魔してます」

「かしこまらなくていいよ。俺とお茶しよう」


手招きされて、後をついていくと雨乾堂。

そこに座ると少しだけほっとできた。

きっと浮竹さんのおかげだ。


「そう心配しなくても大丈夫だよ」


そんなに顔に出ているだろうか?

任務はこれが初めてじゃない。

だけど、ある意味初めてだ。


「あの子は冷静だし、周りをよく見ている。どんなことがあっても判断を間違えはしないよ。命の重みも引くことの大切さも知っているから」


ルキアが指揮官としての初任務。

出掛ける前のアイツも大丈夫だって心配なんかするなって笑っていたけど、俺は知っている。

なかなか寝付けずにいたことも、緊張しているせいでいつもより声を張っていたことも。


「その冷静さも一護くんに対してだけはできないようだけどね」

「え…?」

「おや、気づいていなかったのかい?つい、感情が表に出てしまうそうだよ」

「ルキア、が?」

「ああ、そうだよ。だから、理性でもって教えることができないって。一時期ずいぶんと悩んでいたみたいだ」


ルキアが悩んでいた?

気づけなかった。

あんなに近くにいるのに。

いつもそばにいるのに。


「こらこら。勝手に落ち込まれると困るよ。朽木はね、一護くんが大事すぎるから教えるには余計な感情がありすぎると言っていたんだから」

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