V
□蜜月酒
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「一護?」
かすかに香るアルコール。
唇を塞がれて、液体を流し込まれる。
一瞬だけ喉元に熱を感じて、飲まされたものが度のつよいアルコールだとルキアは知った。
「うまいだろ」
離した唇をすぐに触れあわせて舌を求める。
「はあ、一護。ダメだ」
駄目だと言いつつも、ルキアは抵抗ひとつしていない。
むしろ積極的に一護を受け入れている。
室内に響くのは甘い水音。
一護はルキアの舌先でてらりとひかる雫を舐めとって、その先を求めた。
やわらかな大腿をひと撫でして、ワンピースのホックをはずす。
ルキアはまだ激しいくちづけの余韻のためか、ぼうっとしていて自身の状況に気づいていない。
ファスナーをジーっと下にさげていけば白い背中があらわれる。
背中から抱きしめるように体勢を変えたところでルキアはようやく気がついた。
「一護、この先はダメだ」
身体に巻きついている腕をはがして、距離をとろうとすれば逆にその腕をつかまれる。
「なんで?嫌?」
「今日中にこの荷物を片付けねばならないのはわかっているだろう。みなが遊びに来るのだぞ」
「悪いけど、我慢できねえ」
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