V

□期間限定遠距離恋愛
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「あの…一護。聞いても、よいか?」

「んー、どした?」


タオルケットにくるまって恥ずかしそうに、聞き難そうにしている。


「あの、だな。ベッド下にある雑誌のことなのだが…」


ベッド下?

んなとこに雑誌なんて置いた覚えねえぞ。

ベッドの上から二人でのぞきこむと、確かにあった。

手を伸ばして引き寄せる。


「えろ雑誌だな」

「なぜ他人事のようなのだ?一護のモノであろう」

「俺んじゃねえし」


思い当たる人物はいる。

高校時代の友人たちが遊びに来て、酒呑んで帰っていったのが一昨日。

その時に置いていきやがったな。

今度会ったら一発殴る!


「え…違うのか?私のことは気にするな…ひ、必要なものだということは、わ、わかっておる、から…だから」

「おまえは、またヘンな納得をすんな。男の俺が言っても信用ねえだろうけど、興味ねーんだ」

「興味が、ない?」


こてんと首が傾げられた。


「そう」


ルキアの眉間にシワが寄っている。

考えているのだ。


「私には、興味が…」

「ある」

「そう…か。私には興味があるのか。おかしなやつだな」

「だから、もっと触りたい」


タオルケットごと抱きしめて、腕の中にルキアを招く。

もう一度、ルキアを味わおう。



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