V
□期間限定遠距離恋愛
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ぷちりぷちりとシャツのボタンが外されていく。
一護の手が肌に触れる。
熱が、上がっていく。
「ルキアは、俺が他の女とこんなことするとでも思ってんの?」
ああ、そうだ。
その話をしていたのだった。
「…うむ」
「ばーか」
その言葉と同時に額を指で弾かれた。
「ばーか、ばーか、ばーか」
そんなに連呼しないでほしい。
「だって…そばにいられない」
触れたいと思ったときに触れられる距離にいない。
三ヶ月は長いに決まっている。
その間、一護を縛りつけておくことなんかできない。
「あのなあ、誰でもいいからしたいんじゃねえの。おまえとだけ、そーいうことしたいの。そこ、間違うな」
「嘘だ。…ちゃんと調べたのだ。男の人はひとりだけじゃなくて…もっと、いろんな…ひと、と…だから…」
一護の言葉はうれしいけれど、でもそうじゃないって書いてあったから。
身体によくないって。
伝えたいことが言葉にならない。
胸でつかえてしまっているみたいだ。
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