V
□期間限定遠距離恋愛
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「で、姉ちゃんのところにいる三ヶ月の間に俺がおまえ以外と付き合うと思ったと」
こくりとうなずく。
「付き合ってほしく、ないが…。でも、一護は男の人だから」
「それ、それがわかんねえ。俺は男で、でなんでそーなんの?」
怒ってはいないけれど、とてつもなく呆れているようだった。
ちゃんと調べたのに。
何かが間違っていたのだろうか。
私は女だから、どうしたって男の人のことはわからない。
「男の人は溜まるとつらいのだろう」
「は?」
ぽかんと口を開けたまま、一護は私を見ている。
その先をどうしても言いだせなくて、口篭った。
自分でも顔が赤くなっていくのがわかる。
言葉にするのはなんて難しいのだろう。
「もしかして、こーいうこと?」
軽く肩を押されて、ソファに埋もれそうになる。
起き上がろうとしたところを一護に押さえつけられた。
「い、ち…」
言葉は飲み込まされて、深いくちづけ。
呼吸ごと奪われるみたいに、何度も舌が絡みあう。
「なあ、あってる?」
何があっているのだろう。
息を整えるのが精一杯でよくわからない。
「い、ちご」
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