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籠の中の鳥
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ククッ、なんて喉を鳴らして笑う彼の目は、狂気に満ち溢れていた。




籠 の 中 の 鳥





「っ…んん、は…ぁ」



彼が動く度に錆びれた音を発てる鎖。
こんな愛の欠片も無い行為は、私が彼に飼われてから幾度となく行われてきた。



「ん…冬獅……っ、郎」




私の躯はこの男の性欲処理器に過ぎないのだろう。



手首、足首の自由は無く、重い鎖で繋がれていた。





「…っ、!」




後頭部と背中に走る激痛。掴まれた両手首は痛い程握られ、床に押し付けられていた。




「…んっ、」




噛みつく様に唇を塞がれ息が詰まる。



抵抗しようにも手首の自由が効かないため、顔を背ける事しか出来ない。



熱を帯びた彼の舌が私の躯を侵して行く。






「ぁ…っ、んっ」







「煩ェ、鳴くな。」













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