企画部屋
□流れ星
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約束の日から数年経った。
はじまりは、一本の電話から…
願い星〜序章〜
「サトシ、約束忘れてないよね!?」
「ああ。もちろん覚えてるぜ!?オダマキ博士からもうポケモンはもらったのか?」
「うん!!!いきなりサトシとバトルするのは流石に不安だったから、野生のポケモン相手に今は特訓してるんだ。」
「へ〜、で。マサトは最初のポケモンだれにしたんだ?」
「へへっ、それは会った時のお楽しみさ!!!」
「ははっ、そりゃ楽しみだな!!
あ、オレ来週ホウエンにタケシと一緒に行こうかと思ってるんだけどその日会わないか?」
「うん!!!大丈夫だよ!!!お姉ぇちゃんも来週は空いてるって言ってたから誘ってみるね!!!」
「ハルカも来れそうなのか!?みんなで会うの久し振りだな〜!!!」
「あのさ、サトシ。場所なんだけどさ…」
「ん?トウカに行けばいいんだろ?」
「ん〜ん…あのさ、ファウンスにしない?バトルの場所」
「ー…っ!!!!ああ、オレはどこでもいいぜ?」
「ありがと!!!じゃあまた何かあれば連絡するね?タケシによろしく」
「おお、オレもタケシと相談して行く時間が決まったらまた連絡するな?」
「じゃあ…」
【ガチャン】
先程までサトシが映っていた電話の画面が黒一色に変わると、ふぅ、とマサトは息を吐きながら持っていた受話器を置いた。
壁を背にしてもたれ掛り、ずるずるとその場に座り込む。
(遂にこの日がきたんだ)
「あっという間だったなぁ…」
マサトはカレンダーを見ながらつぶやいた。
「来週ってもう7月なんだ…はは、丁度いいや」
(その方が見ててくれる気がする…)
誰もいない一室で、マサトは夜空を思い浮かべながら手のひらを天井に掲げた。
「僕のはじめてのバトル、君にも見届けてほしいんだ…」
再会の日まで、あと7日。
TO BE CONTINUED...
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