蛙短編
□えいえん
1ページ/4ページ
あれからラボに行けない日が続くと、私は彼に用もないメールを繰り返すようになった。
つらつらと綴られたどうでもいい話題。
ただ彼と会話を続けたかった。
大概の返事は短い物だったけど、決してすぐ切れるような返事ではなかったの。
私、凄く嬉しかった。
だって彼を好きだと確信してから、この部屋が凄く広く感じてた。
忘れていた筈の孤独感が怖かった。
「クルル…」
呟いては消える名前。
着信音がする度にドキドキしてしまう。
ああ、もうすっかり依存症ね。
→
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ