NARUTO
□南瓜と書いてかぼちゃと読む
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「おーい起きろー」
オレはぺしぺしとアスマの顔をたたく。
「起きろよー」
「…むにゃ」
まだ起きない。だったらこうしてやる。
「アスマ…起きないといたずらしちまうぜ?」
オレは返事を待たずにアスマの首筋に吸いつく。ぴくっと反応するけどやっぱりむにゃむにゃ言うだけ。イラっときたぜ。
「…覚悟しやがれ!」
ばさっと布団を引きはがして馬乗りになりその唇に深くキスをしてやった。案の定、狸寝入りをしていたらしい。アスマがにやっと笑った気がした。
「ぷ、は…」
慣れない自分からのキスにオレは少々息を切らした。その油断がいけなかったらしい。いきなりアスマが起き上がり、オレは押し倒された。
「んだよ」
効果は無いと分かっているけど一応睨んどこう。アスマからしたら誘ってる様に見えるんだろうけどさ。
「誘ってんのか?」
アスマが言った。ヤバい。獣の目になってる。必死に否定するけど効果はなかった。
「シカマル、お前がいけないんだからな…」
アスマがゆっくりとオレに覆い被さってくる。もう逃れる術はない。だから、負け犬みたいにこっそり吠えてみた。
「あんたがお菓子くれないからだろ。」
今日だけ特別。
だってHalloweenだから。
お菓子の代わり甘い口付けを。
じゃないといたずら、しちまうかもな。
ーendー
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