NARUTO

□夏色想い
1ページ/3ページ

あー…

あつい。

夏って何でこんなに

暑いんだろ…。

「ピンポーン」

あ、誰か来た。

…めんどくせえから出なくていいや。

「ピンポーン」

しつこい。

そう思った時、声が聞こえてきた。

「おーい!シカマルー海行こうってばよ!」

ナルトだ。

ついでにこんな声も聞こえちったぜ。

「イルカせんせー、海楽しみですねえ」

「カ、カカシさんっ!どこ触ってるんですか!」

カカシとイルカかよ…。

オレんちの前でイチャイチャするな。

1人で天井を睨みつけていたら3人は諦めたみたいだ。

海なんて行ったら

日焼けするし

人が多いし

カップルがイチャイチャしてるし

居留守決め込んで良かった、とつくづく思う。

そんな事を考えていたらまた誰かが来た。

絶対出ねえ、と決めたはずなのに

あいつだったから鍵を開けてしまった。

我ながら脆い。

「よっ」

片手をあげて玄関に突っ立っている髭。

家に上げてやるか。

「また来たのかよ、アスマ」

笑いそうになるのをごまかして悪態をつく。

アスマはそれには答えずビニール袋を押しつけてきた。

「アイス。冷蔵庫にでもいれとけよー」

はいはいと言いながら冷蔵庫へ向かう。

最近よく来るんだよな。

なんでだろ。

しかもなんか嬉しいし。

あーやっぱ夏だから頭おかしくなったのかな。

「ふーっあちいなあ…」

当の本人は勝手に扇風機をだして、ああああとかやってるし。

ほんと子供だぜ…。

「どーしたシカマル。ぼーっとして」

いきなり声をかけられて飛び上がりそうになる。

あーとかうーとか適当に返事をしてアイスでも食べることにした。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ