リクエスト
□*温もり。
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「くしゅんっ」
……総悟が風邪を引いた
と言ってもそんなに酷くはない
症状といったら
くしゃみ
はなみず
あと喉も痛いとか言ってたな
でもコイツの場合
拗らせると大変だから
大事をとって
今日は自室でゆっくり休めって非番にしてやったのに
俺が巡回から帰ってきたときには他の隊士達と一緒にコタツにあたっていた
「くしゅんっ」
(なんで此処にいんだよ
つか、どうしてくしゃみそんなに可愛いんだよ)
「あ、お帰りなせェ土方さん」
「あ、あぁ……」
「?」
(……なんか……目潤んでね?顔ほんのり赤くね?)
(……まさか熱か?)
(つか、ヤベェ 押し倒したい…)
「副長?どうかなさいましたか?」
入り口付近で考え込んでいて固まってたら山崎が声を掛けてきた
「あ?……別に何でもねぇよ」
「?そうですか」
「くしゅんっ……う゛〜」
「隊長?大丈夫ですか?」
「寒くないですか?」
あっちでは隊士達が総悟に色々と気を使ってる
「お薬もっ「要らねえ」」
……即答
(薬嫌いは相変わらずか)
若干口元を緩ませながら土方もコタツにあたる
「隊長〜牛乳温めてきましたよ。どうぞ」
「ん、サンキュー」
(やっぱ山崎は気が利くな。つか総悟に牛乳ってまじで猫みてぇ)
コクン、コクン…
「ん……はふぅ」
(……エロッ!!)
ニヤけてしまいそうになるのをぐっと堪える
隊士達が居る手前
鬼の副長の威厳を守らなくてはいけない
「はぁ………///」
……総悟の様子が変だ
やっぱ熱か?
「総悟」
「んう??」
(…可愛い。)
「お、お前熱あんじゃねぇの?」
「ねつ??……そいえば…すこし…あちゅい…」
(あちゅい!!??)
「おい、山崎ぃ体温計あるか?」
「あ、はい」
「ほら、総悟熱計れ」
「んぅ〜〜…」
ピピッ
「…37度5分」
「……あちゃー」
平熱が低い総悟にとっては立派な「高熱」だ
「だから部屋に居ろって言ってただろ」
「うぅ〜……」
と唸りながらホットミルクを口に流し込む
だが、熱が上がったせいで上手く飲み込めないらしい
口の端から白い液体……
「っっっっ〜〜!!!!//」
目を見開き顔を赤くする土方
そして、顔を真っ赤にして鼻血を吹き出す隊士達
土方の理性はもう保たなかった