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□第一幕
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――日本・某空港――
『………やっと着いた』
一人の少女が飛行機から降り立った。続いて青年も降りてきた。
「……大丈夫か?」
『ん…平気。ちょっと疲れただけ』
「…そうか」
心配そうに少女を覗き込んだ青年に彼女が軟らかく笑んで言うと、少しばかり安心した様子で髪を撫でた。
「じゃぁ行くか」
持っていたジュラルミンケースを持ち直し、空いている手をポケットに突っ込みながら少女に言う。
『うん。
―――――仲間のもとへ』
そう言った少女の瞳には、強い決意が秘められていた。
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