短編
□act.4 転校生2
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「ボンゴレ。」
先程まで何かの作業をしていたスパナさんはいつの間にかこちらを向いていた。
「なんですか?」
「ミルフィオーレってのはどういう漢字が良いと思う?」
そういってスパナさんは紙と筆(ふっ…筆?)を渡してきた。
ちょっとまって…。−とかフィなんて感じないよ!
ep.4
転校生 2
スパナさんの短すぎる自己紹介にクラスが静かになった。
うん…まぁ確かに短すぎるよスパナさん…。
「…短っ!なんか他に言うことあるだろ−!?
何処から来たとか、挨拶とか。」
少し間を開けて担任の田中がツッコんだ。
「……イタリアから来た。よろしく。」
渋々と言った感じて再び自己紹介を続けたスパナさん。
「また短っ!お前やる気あるのか?」
「なんの?」
いやいや、ちょっと待って、俺!
あまりに衝撃過ぎて忘れてたけど彼なんでここにいるの−!?
「じゅ…十代目…。俺の聴覚がおかしくない限り
あの転校生の苗字ミルフィオーレとか言いませんでした!?」