trip of memory

□プロローグ
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「おーい、みんなでカラオケ行こーぜ」
「いいねぇ、今日は歌いまくるぞー!!」




誰かの声に返事を返す自分。なんだかひどく懐かしい気がする。




…あれ?もう終わり?




今度は違う場面。
「くそー、また負けた!!」
「まだまだだな、そんなんじゃオレには勝てねぇよ」
「もう一回!!もう一回やってくれ!!」
「お前…まだやんの?これでお前通算54戦54敗なんだぜ?」
「う〜〜ッッ!!」




なんだ?さっきと同じ声がするけど…俺は負けてるのか?端からみると、メッチャ恥ずかしいんだけど…。




ってか、これって…本当に俺なのか?
誰と話してるんだ?
いつのことなんだ?
どこで?




…俺の疑問に答えてくれる人はいない。
そして、自分もわからない。




覚えていない――思い出せない。




なんでなんだろう――?




自分がいる場所…現実にはこんな空間はないと思うのだが、今自分がいる空間は全てが黒色だった。一言で言えば闇、だろう。
その空間に、突然、フッと白い光が現れた。だんだんとその光は強くなり、やがて空間を支配した。




――と同時に、俺の意識も遠のいた。








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