漫画なの?漫画じゃないの?どっちなの? どっちでもない!

□THE 密室からの脱出パロ
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「!」
(…誰か…来た)
とりあえず気絶したフリをする。

―コツ…コツ……ガチャン…コツ、コツ…

(…行ったか…?)
暫くそのままでいたが、音沙汰が無かったので起き上がる。

「…入ってこなかったな」
「あぁ。…それより、さっさと出る方法探そうぜ」
「…そうだな」

改めて、辺りを見回す。
「…ん?」
目の前に、小銭が1枚。
「なんだこりゃ…古い小銭だな」

―表面に、西と彫られていた。

「西? …なんの?」
「さぁな。…それより土方、お前ペンとかあるか?」
「あ、あぁ…シャーペンなら」
「貸せ」
言われるがまま、檻の合間からシャーペンを渡す。
すると高杉は、持っていた紙きれの裏に何かを描きだした。
「昔のレシート…捨ててなかったのがまさかこんなカタチで役に立つとはな」



「…で、まず1つ目ってか。…? そういやこの寝藁って…」
土方の背後に、いかにも怪しい寝藁。
「うわ…っなんだこりゃ、血か?」

寝藁の裏に、赤文字で南が1つ。

そしてのけた下にはさっきと全く同じ小銭。
「小銭…また…」
「良いじゃねぇか。持っとくに越したこたァねぇだろ」
「…それもそーか」

「…それよりその寝藁、向こうの方変じゃねぇか?」
「…あ」
小銭が見つかったのは寝藁の左側。
反対の右側が、妙に盛り上がっている。
「のけてみろよ」
「おぅ」
寝藁をバッとのける。

「っギャァァァァァァァ!!!」

そこにあったのは、人の頭蓋骨だった…。
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