鉄柵


◆no title 愛結美

 
二年前の私は
きっと今のこんな未来を
想像していなかっただろう。
 
 

聞く度に泣いていた曲も
 
なぜだか
何度聞いても
涙は出ない。
 
 
頭に浮かぶはずの顔が
 
 
浮かばない。
 
 
 
 
無意識に
離れていく心を認めたくない。 
 
まだあの人を愛していますか?と聞かれたら

 
 
 
昔の様に自信持って
はいと答えられる自信がない
 
 
 
変化を恐れていたのは
私だった。
 
 
 
変わらない神田。
変わっていく私。
 
 
なんでもいいから
誰かひっぱたいて。
 
じゃなきゃ
多分私が私じゃなくなる
 
 
 
あたしの首に、あしに、
身体に心に、
 
刻み込んで
神田の存在を。
 
 
痛みでもいい。
 
 
 
 
あたしの心が
神田以外のどこへも
いきませんように...
 
 
 
 
怖いモノなら見尽くしてきた
 
 
唯一怖いのは
神田から離れていく
無意識な自分の心

2009/04/27(Mon) 01:38

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