がらくた
□slowly lovers
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slowly lovers
私は今この繁華街に来ている。
がやがやしたこの街
けど私はこの空間が好きだ。
道を歩けばかわいいお洋服が並んでいて、
とっても楽しくなる。
私が私を出せる場所。
ここはslowly loversって洋服屋。
「千尋ちゃーん久し振り新作はいったよぉー」
この明るくしゃべりかけてきた人はショップの店員さんでまもりさん。
いつもここのショップでまもりさんと話しながら私は洋服を買う。
「今日はインナーを探しにきたの」
「うーんでもお勧めはこのジャケットかなー?」
そういって出してくれてジャケットは、
フードがついていてたっぷりのヨゴシペイントやバッチやジップ、チェーンをプラスしてあるとてもデザインがかわいいもの。
「かわいい!!これ買おうかな?」
「うんうん!お勧めだよー」
「じゃーこれ決定!」
こうしてまもりさんと話しながらどんどん洋服を選んでいく。
結局Tシャツとネックヲォーマも買ってそのショップをあとにした。
「よっし!次はあそこに行ってミニハットとベストとネクタイを買おう」
そう意気込んでいるところに後ろから急に声をかけられた。
「お前・・・古川?」
「え・・・?」
この人だれ・・・?
「俺だって!ほらおんなじクラスの!瀬崎逞!!」
私はいつも買い物には平日に一人で来ていた。
それは休日に行くと知り合いに会うかもしれないから。
この格好がばれるのがいやだからではない。
だた・・・
会いたくないのだ。
私は今NEWSなどでも話題になっている。
そう、いわゆる不登校。
だから・・・人とは会いたくない。
特にクラスメートなんかにわ・・・
「そう・・・あなた学校は?」
私は声がかすかに震えながら聞いた。
本当はこの場所から逃げ出したかったが・・・
この人ゴミの中うまく逃げれる自信もないし、こんなところで会うとは思ってもなかったからびっくりして足がうごかない。
「ん?今日はーサボり!なぁなぁ?古川は元気にしてたかー?
お前最近学校こねぇもんな!どうしたんだよ?」
「べ、別になんでもいいでしょ・・・私行くから・・・。」
やっと動くようになった体を必死に動かして私はこの場から離れようとした。
学校に行かない・・・?当たり前でしょ。
どうして私があんなところにいかなきゃならないのよ・・・。
あんな苦しい思いするくらいなら・・・あんなところ行くものか・・・!
「お!おい!!ちょっと待てよ!!」
「な、なによ!!」
手をつかまれびっくりしたけどすぐに振りはらった。
「んな、すぐバイバイしなくたっていいじゃんか!!どーせ暇なんだろ!一緒に回ろうぜ!!」
「なっ勝手に人を暇扱い!」
「だって暇だろ?」
下からニッっと歯を出しながら笑われた。
ここまで今れたら何も言えない。
だって実際暇だもの・・・。
一人で買い物している人が暇じゃないわけあるわけがない・・・。
「うっし!決まり!」
そういうと彼、瀬崎は私の手を勝手にとり歩きだしていた・・・。