Free Title

□フリーな+α 長文ver
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261-270
確かに隣にあったもの やっと手に入れたのに
白い大地 に全て還ってしまった
凍える季節 一人では耐えきれない
消え逝く光 にすがって求めて
みっともないくらいに 泣いて泣いて泣き叫ぶ
断たれた鎖 それは君と僕を繋いでいた唯一の
喪う辛さ なんて知りたくなかった
忘れてしまえれば 楽になれるだろうか
それでも 記憶は消せない 消える事を望めない


空を舞う氷の華 に包まれて僕はまた永い孤独に戻される



271-280
あの春の朝 貴方に出逢えた
桜の舞い散る下 二人で笑い合えた
あの夏の昼間 一人涙した
蒼い海の上 二人仲直りできた
あの秋の夕方 二人寄り添って歩いた
月が照らす中 一つになれた
あの冬の夜 二人過ごした最期の時
白い雪の上 怖いものなんて何もなかった
ただ一度の季節がこんなにも幸せなのは 貴方のおかげ


いつまでも貴方を愛しています 幾千の時が過ぎ何度生まれ変わろうとも




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