テキスト

□お姫さま
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「いーずみー」
俺の部屋で雑誌を読んでる恋人を呼ぶ。
さっきから俺に背中を向けて俺に全然構ってくんないし!

ねぇ、こっちむいてよ。


そして、笑って。







「いずみー!」
「うるせぇ」

何だよぅ。
こっちむいてよ!

俺はベッドに寝っ転がって泉を見る。

ベッドに寄りかかって雑誌を読む泉の頭に手を伸ばして髪に触れてみる。
サラサラの少し長めの髪。
可愛いなぁ…
さわさわやってると

「うぜーんだよ!」
と言う声と共にパンチを食らった。

「いっ!! いてーよ」
俺がベッドの上で悶絶する。
それでも
「浜田がうぜーからだろ」
と言いながらまた背中を俺に向ける。


でも。
でもね、泉バレバレだよ。

さっきから鏡越しに俺をチラチラ見てる泉に気付いて俺は笑う。
素直じゃねーなぁ。


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