おめでとうを君に

□同じ年
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来年も
再来年も


お前と
この瞬間と
大事な20日間を。


過ごせたらそれだけでいいんだけど。










「ねぇ、泉。今日このまま家に来てご飯食べていかない?」

練習の後、たまたま学校に忘れ物して取りに来たから一緒に帰ろうと思って…と言ってグラウンドまで迎えに来た浜田と帰る途中、そう言われた。



「は?」

全然構わないのに反射的にそう言ってしまう。

「あ、用事あるとか疲れたから帰りたいとかだったらいいんだけど…」

反射的に出てしまった俺の言葉に浜田が慌てたように返す。
そんな慌てなくてもいいのにってくらいの慌てぶりだ。

「そもそも嫌とかだったらしょうがないしね!」

「…行く」


いつまでも浜田に対して子供っぽい反応をしてしまう自分と違って決して無理強いをしない浜田は大人に見えた。

何だかそれが心にちくりときてずっと自分の中で引っかかっているんだ。




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