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□そんなきみが
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最近、田島の様子がおかしい。

全然近寄ってこないというか、ずっと話してない。

もしかして、俺。

「避けられてる…」
「あ?誰が、誰に?」

不機嫌極まりないといった顔で阿倍がつぶやく。

ここは、教室。
今は昼飯の最中で、早弁した阿部はけだるげに寝ている。

「おっと、わり。おこしちまったか」
「別に、寝てねーからいいよ。で、田島の話か?」

ずばり言い当てられ、びくっと体が震える。
へにゃりと眉を下げ泣きそうな顔の花井には目もくれず、阿倍は続けた。

「まぁ、最近妙にお前にだけよそよそしいよな、あいつ」
「そうなんだよなぁ…」

相槌をうってうつむく。
さみしいわけじゃない、さみしいわけじゃないが。

「それに何故か西広と一緒にいるもんな」

 
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