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□春よコイ
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「じゃー、ダウンに入るぞー」

花井の声が早朝のグラウンドに響く。

「二人一組でキャッチボールしろー」
「花井、やろーぜ」

珍しく田島が花井を誘う。

「おー」

軽く投げる。

よかった、なんもおこらねかった…

田島が心の中で安堵していると。

「あっ」

サッカー場から焦ったような声が聞こえてきた。

ふとそちらを向くと。

ゴールから外れたサッカーボールが花井に向かって飛んできていた。

花井はボールを自分に投げ返そうとしている。

「花井!!横!!危ない!!」
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