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□あい あむ あ ぼーい
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そーか。
おれ、はないが好きなんだ。
なんか、妙に納得した。
胸のもやもやも
ぎゅーってなる感じも。
好きだからなんだ。
思えば、中学時代も小学時代も。
野球ばっかで恋なんてしたことなかった。
中学時代も小学時代も。
自分一人、特別扱いだった。
ここでも、そうだと、それが当たり前なんだと思ったら。
そうじゃない奴がいた。
おれを特別だと思っていても。
おれに対等にものを言ってきて。
おれを必死に追ってくるやつ。
「確かに、すきなってもおかしくねーよなー」
天井を見つめ、つぶやく。
妙にかわいいとこもあるしな。
男同士で。
同じ部活で。
仲間で。
主将だけど。
「すきなもんはしょーがねーよ」
fin
2012/4/22
続編 うぃ ふぇる いん らヴ