Long

□氷帝式部活動〜NEW掛け声を作ろう〜
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「お前ぇら、コレを見やがれ!!」

バンっと音を立てて机に漫画サイズの少し厚い本を叩きつけた


「なんやねん、これ」

「見やがれっていわれてもカバーかかってて見えないから」


忍足と岳人の言葉に跡部は中身を読むように促した


「ねー跡部ぇ、コレ何の本?」

「ふっ聞いて驚くなテニスの王子様公式ファンブック20.5巻だ」


ジローの質問に悠々と跡部が答えると、2人と樺地以外のレギュラーメンバーが盛大にひっくり返った



「ちょっ、まちぃや!!! 何でそんなもんがお前の手元にあんねん!?」


「そっ、そうですよ!! こんなの俺たちが手にする事は無理なはずじゃあ・・・!!」



何故かかなり必死の忍足と日吉
よく見れば冷や汗らしきものが・・・


「俺様に不可能な事なんて存在しねーんだよ」

「や・・さすがにコレは無理ありすぎとちゃうかι」


忍足と日吉の表情は徐々に蒼白になってゆく

それに一番に気付いたのはやはりダブルスパートナーの岳人で

小さくて可愛い外見に反して男前で、ちと黒い岳人は忍足と日吉をつつき始めた


「なんだよ侑士もヒヨも顔が青くなってるぜー」


岳人に指摘された2人は身体を思いきりびくつかせてしまった

だがいじめっ子岳人はつつくのをやめるはずがなく・・・


「そーんなに見られたらヤバい事でも言っちゃったのかー」


「なっ・・・そんなはずはないで!!」

「そっ、そうですよ
部長がいないからと油断してぶっちゃけてけちょんけちょんにした訳が「アホ!! 日吉!!」」


「あ・・」


ついつい口を滑らせてしまった日吉くん

ああほら・・ナルシー部長がすごいオーラ醸し出しながら仁王立ちしてますよ


「ほーう、俺の事を強烈だとかナルシストだとか言ってたのはやっぱお前らだったか・・・」


「や、アホっ・・やなくて、跡部!! これはアレや!!!」

「俺たちは答えろと言われたから答えただけであって自分の意思じゃありません!!」

「せやせや、これは義務やったんや!!!」


なんとも苦しい言い訳・・・


こんなので跡部部長の怒りは収まる訳がなく延々おお説教と罰をくらわされたり課せられたりするのですが

今日はいつもと違っていた





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