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□眼鏡の奥
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俺は今、無償に見たいものがある。


それは


忍足侑士の裸眼だ


氷帝レギュラーのヤツらが見たことなければ
恋人兼ダブルスパートナーの俺でさえも実は見たことがない


本人曰く裸眼を見られるのが恥ずかしいらしい


俺にとっては理解不能だがな。



そして今ヤツは俺の目の前でぐっすりと熟睡中(多分)

さすがに寝るときまで着けてはいないらしいけど、俺が見たいのは開眼侑士眼鏡無しバージョンなんだよ!!!!


前に起きたとこを狙って見てやろうとして見事に失敗した事がある。(侑士が起きる前に俺が2度寝したι)


だから今日こそ絶対に見てやる!!!



で、ひたすら侑士の寝顔を見つめているわけだが・・・


(侑士って、睫毛長いよなぁ・・・)


俺と違って大人っぽいし

つか中学生に見えねぇ


「ん・・・」

(おっ!!)


ずっと目ぇ見てたから睫毛が少し動いたのも見逃してねぇぜ!!


さぁこい!!


「狽ん!?」
(なぁぁ!!!)


こいつっ!!
いきなりキスなんか・・・寝惚けてんのか!?


「ん、ぁ・・・ゆ、ぅし」


「起きたとこ狙おうなんて、ちょおセコいんちゃうか? 岳人」


そう言う侑士の目には見馴れた丸眼鏡がバッチリ装着済み・・・


くそくそっ!!!

また失敗した・・・


(ん? 侑士のヤツ、俺のしようとしてた事を知ってるということは・・・?)

「おまっ・・・まさか、最初っから起きてて・・・」


「さぁ、どうなんやろうなぁw」


余裕ぶっこいた笑顔しやがって・・・

くそくそぉ!!!!

次こそ絶対その眼鏡の奥を見てやるからなぁ!!!!!!!



‐E N D‐






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