その他二次創作

□生徒会の○○
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【信じる生徒会】

「困ったことがあれば、仲間に相談するのが一番なのよっ!」

会長がいつものように小さな胸を張ってなにかの本の受け売りを偉そうに語っていた。
……というか、どう考えてもひ○らしだった。
「…アカちゃん。ちょっとそのネタは自重した方が良いんじゃないかしら」
「えー? なんでよ?」
知弦さんが会長を咎める。
会長は実に不服そうだった。
まぁ、実際今そのネタを使うのは……余りに酷というものだ。
主に…真冬ちゃんが。
その真冬ちゃん本人をチラリと見やる。

「どうせ真冬なんか………シンジ君と絡む可能性が絶たれたカヲル君みたいな存在なんですよぅ………ぶつぶつ」

相変わらずBL要素全開だったが、かなり落ち込んでいる様子だった。
……やっぱり会議前にいじりすぎたよな。
今更ながら反省。
俺のハーレムメンバーを傷付けてしまったことに……!!
「会長、それ以上は真冬ちゃんが可哀想です…やめてあげてください!」

「それこそ惨めになるからやめてくださいっ!」

急に真冬ちゃんが叫ぶ。
…おお、驚いた。そして目が怖い。
ここに深夏がちょろっと吹き込むと過去のように戦闘マシーン(二心参照)になってしまいそうだ。
正直言って、それは怖くて仕方ないから、また別の形で会長にアプローチする。
「相談と言ったって、なにか俺達で相談しあうようなことなんてありましたっけ?」
「よく聞いてくれたわねっ!」
今回はテンションアップの目的で机をバンと叩く会長。
こういうときの会長は、だいたい良からぬことを考えてるのは目に見えてるが、余計になにか言ったところで会長の逆鱗に触れるだけだろう。
大人しく、会長の言葉に耳を傾けることにする。

「わたしたちで、新しいひぐらしワールドを作り出すのよ!」

『…………………はい?』
思わず、聞き返す。
知弦さんに、これまで全く発言していなかった深夏も同じだった。
見れば、隅で座っていた真冬ちゃんまでもが「なに言ってんだこのコ」みたいな目で会長を見ていた。
というか会長。伏せ字してください。富士○書房とか07th Ex○antionから苦情がきますよ……。
「幸か不幸か、わたしたちは女4男1の割合よ」
「それなら間違いなく前者の幸で――」
『後者ね(だな)(ですね)』
「不幸の権化!? それは守だけで十分ですよ!!」
「鍵、お前も戦わなくちゃいけないときが来たんだよ……」
「そんな戦いはいらないよ!」
「キー君、諦めなさい。人生引き際も肝心よ」
「俺不幸人間のままなんですがっ!?」
「先輩……がんばってくださいね!」
「憐れみの目線!」
「杉崎…」
「会長…会長だけは俺の味方ですよね!」
「いいかげんに自分を見つめなおしなさい」

「あびゃああああああああ――――――!!!」

俺は灰になった。
そして風に乗って彼方へと…サラサラ…。
「杉崎が真っ白になったところで、会議をはじめるわよ」
会長はいつものようにホワイトボードに丸い女の子らしい字で今日の議題を書き記した。
『罪滅し編がメイン』
「やっぱひぐ○しじゃないですか!」
「うおっ、鍵、いきなり復活するなよ。ビビるだろ」
「いいじゃない○ぐらし! 面白いじゃないの」
「そういう問題じゃなくてですね…」
「なに、キー君はひぐら○嫌いなの?」
「知弦さんまで。俺が言いたいのは、もう少し人を気遣う優しい心をですね…」
「す…杉崎先輩がいじめます〜!」
「ええっ!?」
わんわんと泣き出す真冬ちゃん。
い、いかん。いかんですよこの状況……!!
「鍵。最低だぜ」
「キー君、見損なったわ」
「うわあああああ! 二人ともそんな目で見ないでくれええええ!!!」
「杉崎……」
「か、会長……」
「うわぁ…杉崎うわぁ…」
「一番傷つくパターン!!」

結局、こんなノリで今日の議題も終わっちゃいました。
ひぐら○再現?
やってないよ。
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