その他二次創作
□スマガ☆Smash Mid night Goblin
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夢を見ていた気がする。
だが、夢の中身は忘れてしまった。
いや…そもそも、思い出す必要なんてないんだ。
魔女たちはみんな生きていて、オレ自身も魔法に目覚めた。
もう、悪魔なんかに負けることはない。
それがイマーゴに進化したとしても、怖れる理由なんて一つもなかった。
だが、まだオレの能力は不完全だ。
いくらガーネットを助けるのに成功したと言っても、それで驕るほどオレも馬鹿じゃない。
だから、今でも放課後になると、ほぼ毎日カルデアでアリデッドにしごかれている。
と言うか、サボりでもしたら、沖あたりに大目玉食らいそうだよなぁ。
そういや、少し前に、変わったことがあった。
天国でなくて、アリデッドの家のテレビから直接神様(幼女)が姿を見せたのだ。
何かと思うと、原器に魔女たちのリネアを集め、神様(オレ)と川島のための本当のハッピーエンドを迎えるためだとか。
そのときのアリデッドの表情が、心なしか凄く嬉しそうに見えたんだが、なんでだったんだろう?
「おいオザキ! もう家出っぞ!」
階下からアリデッドが呼ぶ。
ヤバいヤバい。考え事に集中し過ぎたか。
最近、アリデッドは自分から起きて早めに学校へ向かっている。
最初にそれを見たとき、思わず有り得ねー! と叫んでしまい、危うく殺されかけた。
ま、今ではそれも良い思い出なんだが。
「オザキぃ! テメー鼻に胡椒博士ブチこまれてーかッ!!」
しびれを切らしたアリデッドがそう叫ぶ。
「今行く!」
オレは、ありったけの大きい声でそれに返した。