NOVEL

□ケーキより甘い君/骸雲
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昼下がりの静かな応接室


僕はソファーに横たわり心地良い睡魔に襲われてきたちょうどその時、

その睡眠は妨害されてしまった。



そう、「アイツ」に…‥



その静かな空間に割って入ってきたのが…‥













「雲ッ雀く――――んッ!!」



嗚呼、来たな南国果実。相変わらず五月蝿いよパイナップル。

ッていうよりさ、ノックくらいしたらどうなの?



「…‥僕の睡眠を妨害するなんていい度胸だね骸?」

「クハッ、今日も可愛らしいですね。愛しい雲雀君の為に今日はおみやげを持ってきたんですよ」



そう言って骸は片手に持った白い箱を差し出してきた。



「これ何?」

「苺ケーキですよ。雲雀君好きでしょう?」

「…別に、好きってほどでもないよ」

「まぁまぁそう言わずに一緒に食べましょうよ」

「…しょうがないね骸」

「クフフ、では紅茶煎れてきますね」

「うん、お願い」

「雲雀君いい子にしててくださいね?」

「………‥死にたい?」

「…紅茶煎れてきます。」

「まったく…」



はぁ、と浅い溜め息が雲雀の口から漏れるが骸はそんなの関係なしに鼻歌を歌いながら紅茶の準備
骸が角度を変えてますますキスが深くなる。



「ゃッ、ふぁ…骸、ゃだッ」

「んッ…雲雀、君」



どちらのものかも分からない飲みきれなかった唾液が顎から首まで伝い線を描く。



「んッ、はッぁ…」

「可愛いいです。雲雀君…」



ほんのり桜色に染まる頬と荒い息…
しっとり濡れた瞳

全てが愛おしいです。
どうして雲雀君はこんなに綺麗で可愛らしいんでしょうか…



「骸…どうかした、の?」



息を乱しながら僕の肩に腕を回す雲雀君に僕はびっくりしながらも雲雀君を抱き締めるとぎゅッと抱きかえしてきてくれる彼に愛しさがこみ上げてきます。
本当に可愛らしい…



「いえ…あまりに君が可愛らしかったので」

「馬鹿じゃないの…///」

「その割には顔赤いですよ?」

「五月蝿いッ///」

「大好きです雲雀君」

「知ってる」

「死ぬほど愛してます」

「知ってる」

「抱いてもいいですか?」

「……‥だめ」












………‥へ?
















「………‥雲雀く…」

「だめだよ」

「ひば…」

「抱かせないから」

「ひ…」

「一回死ぬ?」


「「……………‥」」









あれ?先ほどまでの甘い雰囲気はいったいどこに?





ケーキより甘い君は暫くお預けですか…‥









甘くなくても愛おしい


(なんでダメなんですか雲雀君ッ)
(紅茶が冷めるから)
(………‥)

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