NOVEL

□黒猫の気まぐれ/D18
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恭弥は黒猫によく似ていると思う。



しなやかな身体


漆黒のさらさらした黒髪


気高いプライド


誰にも縛られず従わず



孤高の浮き雲





でもそんな気紛れな黒猫は甘えたがり屋さん。





黒猫の気まぐれ













「ん、恭弥…どうしたんだよ?」



応接室のソファーに座る俺の膝に恭弥がちょこん、と座る。
普段こんなことをするような奴じゃないから俺自身驚きながらも頭を撫でる。



「別に…‥」

「甘えたいのか?」

「そんなんじゃないッ///」



俺の言葉にむきになった恭弥は耳まで真っ赤にしている。


正直、恭弥は怒った顔も可愛くてどうしようもねぇ//



「はいはい。恭弥は猫みたいだな…気紛れでプライドばっか高くて…」

「それって僕を侮辱してるの?咬み殺すよ」

「侮辱なんかじゃなぇよ。怒こんなって」



機嫌を治すように頬や額に啄むようなキスを落とす。
恭弥はさもくすぐったいと身体を捻り片目を瞑る。



「んッ…‥ディーノ」

「なんだ恭弥?」

「キスならちゃんとここにしてよね…‥」



恭弥が人差し指を自分の

























「あなたのキス…嫌いじゃない」






寧ろ、クセになりそう…















「Σきょッ!///」




そんな最高に嬉しいこと言われたら…‥

男として我慢できるわけねぇよッ///



恭弥の細く白い身体をソファーに押し倒し





「煽った恭弥が悪いんだからな?」


耳元で囁き恭弥の瞳にキスをする。



「…っ…‥///」
















気紛れな子猫は俺を煽るのがお上手。

甘えてきたり離れていったり…‥



でももう、
























離しはしない………‥


俺だけの可愛い子猫。







end

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