お題
□3.花火大会は恋人たちの巣窟
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夏といえば色々楽しい事がたくさんある。
その中でも、夏を感じさせてくれるイベント。
花火大会
ここは日本らしく浴衣での花火見物が定番。
屋台もたくさん、そして沢山の花火が夜の空を彩る。
『もうすぐ、花火大会があるね』
『そうね。今年はみんな浴衣を着て花火大会に行きましょうよ』
レイは、五人で花火大会に行く事を提案した。
『それいいわね。行きましょ』
美奈子もノリノリだ。
『行く行く!たこ焼きに、フランクフルト、わたあめに焼きとうもろこし……』
考えるだけでよだれがでるわ。とここで既に、別の意味で話がずれているうさぎ。
『あんたは、花火より食べ物なの?』
『もち!当たり前よ。祭りって言ったら食べ物に決まってるでしょ』
相変わらず食い意地はってるわねと呆れる4人
『うさぎちゃんは星野くんがいるから、私たち3人でしか行けないわね』
と亜美の一言に、そうなのよ。うさぎちゃんには星野くんがいるのよねと大きいため息を吐く美奈子。
『うさぎちゃんは、星野くんと行く約束はしてるのかい?』
食べ物の事を考え、よだれがだれが出ているうさぎに聞くまこと。
『してないよ。星野、忙しいみたいだし……』
そう。星野はアイドルだ。この夏休みは殆ど仕事付けの日々を送っている事だろう。
世間の学生が、夏休みと喜んでいる今まさに、働いているとおもうとつくづくアイドルって大変だと思う。
『星野くんのことだから、きっとうさぎちゃんの誘いに喜んで行くと思うわ。星野くんは、うさぎちゃんに甘いもの』
と美奈子が絶対間違いないわよ!な顔で言う。
『もしかしたら、その日は仕事がないって事もありうるかもしれないわね』
と、亜美。
『聞いてみなさいよ!忙しいのは仕方ないけど、聞いてみてダメだったらその時よ。何も聞かないで、終わらせないの!』
そうかもしれない。
亜美ちゃん、レイちゃんの言う通りかもしれない。
誘ってみよう。
そう決意したうさぎは、家に帰って電話でそのことを話してみた。