遊戯王シリーズ夢
□ふたりだけ
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「はーおーうっ!!」
「…何だ」
穏やかな光の包むある日の昼下がり、私は覇王に―
抱き着いていた。
「覇王の背中ってきもちいいね」
後ろから腰に手を回して背中に体重を預ける。
座っているからか、まさに“密着状態”だ。
「何かいいにおいするし」
「そうか」
「落ち着くんだよね」
「そうか」
「わ…
覇王が喋ったら背中振動して何かぞくぞくする」
「それなら沢山喋ってやろうか?」
「えっ、や、やめとく」
「何故だ」
「だって……」
そんな他愛もない会話をしているときが好き。
覇王の少し華奢な背中でそんな時を過ごすのが好き。
そして、
「言わないなら今日は激しいぞ。いいのか…?」
最高の会話の後に交わされる、最高にとろけるようなキスが好き。
ふたりの時間を
(その甘いキスで過ごす)