trickbook
□七夕祭り
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「はぁ〜うるさかった〜」
「どうやら彼はYOUに好意をもっているようだな」
「何言ってんですか、違いますよ」
「違うかどうかは本人に聞かなきゃわからないだろう」
「じゃあなんで言ったんだ」
「あくまで予想しただけだよ」
どう見ても好意があるのはわかっていたが、いくら言ってもこの女は絶対認めないだろう。
「あいつはいつもあぁなんですよ」
「……」
「いつも母のところを訪ねているみたいです。あ、明日こられたらどうしよう…」
「……」
「上田さん?どうかしました?」
「……いいや、別に」
上田は気にくわなかった。
もう見ることの出来ない幼い頃の奈緒子や、今日上田が初めて見た浴衣姿だって彼は知っていた。
しかしいくつかの事件を解決したり色んな場所へ行っているし何かしら関わりが多い自分の方が彼女について知っている事が多いのだろうか。
少し歪んだプライドに苦笑いする。
「YOU」
「はい?」
「……何か食うか。腹減ったな」
「お!気が合いますね!私もそう思っていたところです」
まぁそんな言葉を聞けるだけでも
彼よりましだと満足しようか。
終
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文章力皆無…。←ちょっとスランプ