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□恋の中心
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恋の中心
〜大丞の好きなもの〜
キーンコーン
カーンコーン……
「……ふぁ…よく寝た」
「だ い す け ??お は よ う」
昼休みから爆睡をしていた眠りの王子…ってそんな可愛くないけれど
の頭を軽く叩く。
「…〜なんだよ月か」
「ねぇ、大丞。大丞うちのクラスの何??」
「……ゆら君」
「そうだねー由良大丞君だね〜??じゃなくて!!」
「…なんだよ…うるせぇな」
「大丞!!委員長でしょ!!うちのクラスの!!」
「…だからな…「これ!!」
まだ眠りから覚めない大丞の目の前に
プリントを出す
「委員長会のお知ら…せ?」
「そっ!大丞が出る筈の委員長会のプリント!!」
「……………あ、やば」
「やっと思い出した…代わりに出たから…ほらこれプリント」
委員長会で渡されたプリントの束を渡す。
「なんか、来月の修学旅行の話し合い…だったみたいだよ」
「そうか、悪い…」
「それ、明日にはみんなに配ってだって」
「めんどくさ」
「はぁ…、で、なんでそんな寝不足なの…チェロの練習??読書??」
大丞の前の席に座り頬杖をつく
と少し意外な答えが返ってきた
「PCの創作小説」
「創作??」
「そ、最近さ…普通の本飽きたからPCいじってたら面白いサイト見つけて読みふけってた」
「へー、どんな??」
「マフィアが舞台の恋愛系小説??すっげー面白い」
「ふーん」
大丞が恋愛小説ねー
「久々にあんなにハマったわ」
「そんなに??サイトどこ」
大丞がここまでハマるとはきっとすごいに決まってんだろうな
「I am a Missing.ってとこ」
「へぇ」
「管理人はしっかり者でいい人だし、どっかの更新しないへぼ管理人よりずっとすげー人」
ぐさぐさ棘のある言葉を吐く大丞。
聞かれたらどうするんだ…
「あ、けど最近リニューアルして『虎鶫』になった」
「なんかかっこいいね」
「だよな」
「ねぇ大丞、私にそのURL教えて??」
なんか興味湧いたし…大丞をここまでハマらせるものに。
「あー分かった」
「そのサイト好き??」
「すき」
「そっか」
なんだか嬉しくて笑ってしまう。
「なんで笑ってんだよ」
「別にー？」
だって…あんなにひねてた大丞がここまで素直に『好き』と言えるようになったのが
すごくすごく嬉しかったから。
「笑うな」
ちょっと拗ねたように窓を見る大丞。本当に素直に感情を出すようになった。
「あーでも……委員長会出てたから…秋ちゃんの応援行けなかった」
聞こえるか聞こえないか程度に呟く
今日は秋ちゃんの部活が練習試合だったから
見に行く約束をしていた差し入れも作ったのにな…。
「ふーん…？それは残念」
大丞が少し不敵に笑う。夕日に照らされたその横顔が少し嬉しそうだった。
「なんで大丞が嬉しそうなの」
「…別に」
「あぁー…これもったいないから大丞にあげる」
机の横にかけてあった紙袋を大丞におしつける
「いいのか…？」
「いいよ…もう差し入れ行けないし、っていいのか？って聞きながら食べるの早っ!!」
言ってるそばからガザこそさぐり
冷えたゼリーを食べ始める。
自由王子め…
「…んー旨いけど…
甘くない」
「当たり前じゃん。秋ちゃん甘いの嫌いだもん」
甘いのが苦手な
秋ちゃんに合わせて柑橘系で甘くなくした。
そっちのが喜ぶから。
「愛されてんなあいつ」
「え、なに？」
「なんも言ってねーよ」
とまた目線をそらされてしまった。
「あ、双子の向かえ行かなきゃ!!…明日ちゃんとプリント配ってよ!!」
鞄をとって教室を後にする。
「あ、大丞。果物何が好き??」
出る前にそう振り向く
「……メロン」
「そっか、分かった！メロンね！
今度特別甘いの作ってくるから!!
じゃあね」
そう言い残して帰って行った。
「………変な奴」
ゼリーを食べ終え、容器を袋にいれて立ち上がる。
さっき笑っていた顔を思い浮かべて
「……けど……
好き」
プリントを鞄にいれて
自分も教室を出る。
あいつの言う『特別』があいつ自身の『特別』にいつかなるよう
「あーあ、よく寝た」
だから
俺はまだ月の秋(特別)に負けられない。
どこの窓からか流れた秋風に髪を揺らした。
ごめんなさい!!ストレス発散どころか更なるストレス倍増に…!!泣
ちょっと台詞多め(いつもか)秋ちゃんではなく大好きな大丞で書きました!
ごめんなさい!!こじつけでごめんなさい!!
修学旅行に学級委員長は集められるのか??笑
月はいつも秋ちゃんに何か差し入れを作ります。それが嬉しくて秋ちゃんは試合頑張ります。
そういえば昔の設定に大丞は１日一冊は本を読んでると書いてあった
無理だろ。
相変わらず中2病…
さて、私のサイトは諸事情により更新停滞中ですがジョナサンさまのサイトこれからも変わらず愛し続けます!!
応援してます!!
愛してる!!
鎖々より、愛を込めて
100907.